飲食店向け情報 一覧
-
2号店出店を考えるタイミングはいつ?メリットとデメリットは?店の運営が順調で、2号店を出店したい。あるいは、1号店の運営が行き詰まり、2号店で再起を図りたい。2号店出店の理由はさまざまです。 2号店出店の条件やベストなタイミングはあるのでしょうか。 2号店出店のタイミングを見極める3つの条件 2号店を出店しても失敗しては意味がありません。2号店を出店して成功するための基本的な条件は以下の3つです。 出店の前に、3つの条件を満たしているかどうか確認しましょう。 1.1号店の利益率は10%以上か 1号店で利益が出ているかどうかは、2号店出店の目安になります。飲食店の場合、営業利益の目安は10%か15%です。まず、1号店の経営状態を安定させてから、2店舗目を出店しましょう。 というのも、2号店を出店したからといって必ずしも利益が出るとはかぎらないからです。店舗が増えることで、席数が増え、売上は上がることが予想されます。しかし、それに伴い人件費や店舗の維持費などの経費も増えます。2店舗目の利益が出なかった場合、1店舗目の利益を2店舗目の維持費に当てなければならないケースも出てくるでしょう。 まず1号店が10%から15%の利益が出るように、経営を見直すことが求められます。 2.人材は確保できているか 2号店を出店するにあたり、経営者がいなくても店の経営が成り立つ仕組み作りが必要になります。これは、2号店を出店するための準備や運営が軌道にのるまで時間がかかるからです。1号店あるいは2号店を任せられるスタッフがいない場合、2号店の出店は難しいでしょう。 逆に、シェフやスタッフを教育し、2号店の人材を確保できていれば、出店準備が整っていると考えてよいでしょう。 3.銀行からの融資は可能か 2店舗目の出店時、開店資金が必要です。一般的に銀行の融資を受けることになります。銀行は、1号店の経営状態から、融資を判断します。銀行から融資を断られた場合、2号店出店は見直すべきです。 逆に、銀行側から融資を打診された場合や、担当者に相談して、融資が受けられる状態なら、2号店出店を検討する時期であるといえます。 2号店出店のメリットとは? 2号店の出店は、多店舗経営の第一歩です。飲食店リサーチが実施した調査によれば、飲食店オーナーの年収は、299万円以下が18.8%と最も多く、そのほとんどが1店舗のみの運営です。 2号店出店によりどのようなメリットがあるのでしょうか ①安く仕入れることができる 2号店出店によって、仕入れる量が増えると、単価も安くなります。食材はもちろん、ラップやキッチンペーパーなどの消耗品や食器、備品なども安く仕入れることが可能になります。2店舗経営において、仕入れ単価が下がることで利益が出ることは大きなメリットの1つでしょう。 ②スタッフのキャリア教育 2号店出店によって、店長をはじめ店の責任者が各店舗に必要になります。店の運営を学べる機会が増え、従業員のキャリア形成に繋がります。 ③店舗ごとの比較 店が増えることで、店舗ごとに比較ができるようになります。1店舗ではわからない店舗ごとの違いや客数などを分析できます。 ④リスクを分散できる 1店舗経営の場合、その店の利益がでなくなると倒産するリスクが高まります。しかし、多店舗経営の場合、1店舗目の利益がでなくなっても、2店舗目で利益があれば、リスクを回避できます。 2号店出店のリスクとは 2号店出店はメリットばかりではありません。もちろん、リスクはあります。 まず、店舗が増えると、家賃、電気代などの経費は増加します。売上が落ちても、家賃が減ることはありません。店舗が増えるほど負担は増すでしょう。 さらに、各店舗で従業員の勤怠管理や、売上の管理などさまざまな管理が必要になります。単純に考えても、1店舗増えると、管理しなければならないことが倍になります。一人で複数店舗を管理することは難しいため、人材の育成や、業務をマニュアル化する必要が出てきます。 リスクを考慮して2号店出店を 出店のタイミングは、1号店の利益率10%以上、人材確保、銀行融資の3つの条件がそろったときです。 また、1号店が繁盛タイムにおいて、ほぼ満席状態であるかどうかは重要な目安になります。店の前に行列ができ、店内に入れていない人が増えているケースなど、1号店が繁盛しているのであれば2号店の出店を検討するとよいでしょう。近くに2号店を出店することで、1号店が満席でも2号店への案内が可能になります。2号店の出店が成功すれば、3号店、4号店の出店もみえてきます。 2号店出店によるリスクを考え、しっかり対策を考えた上で店舗展開をしていきましょう。2018/12/07
-
店舗情報無料掲載!集客サイト「開店ポータル」とは?お困りごと相談もお任せ!念願叶ってオープンした自分のお店。多くのお客様に愛されるお店となることが、商売を長く続けていくための秘訣です。 集客には、グルメサイトへの掲載や広告、公式HPやSNSの運用など、さまざまな方法があります。しかし、ただでさえオープンにお金がかかっている分、集客にかけるコストはできるだけ抑えたいところ。 そんなオーナー様におすすめしたいのが、新店の情報に特化した開店ポータルです。お店の情報を無料で掲載して拡散できるだけでなく、集客力アップも狙えます。 新店情報に特化した開店ポータルとは? 2017年4月にリリースした新店情報特化型のメディアサイト・開店ポータル。飲食や理美容など業種にとらわれず、オープンから1年以内の新店をメインにさまざまなお店を取材・掲載しています。リリースからわずか1年半ほどで取材したお店は2,000店(2018年12月現在)以上にものぼり、その数は今もなお上昇し続けています。 掲載費無料のインタビュー記事やオリジナルクーポンの発行、位置情報検索やマップ機能、繁盛サポートといった充実のサービスを用意。自分のお店にあったかたちでPRができます。 >>開店ポータルをチェックする<< 開店ポータルのすごいところ ①掲載費無料でお店のPRができる お店を宣伝しようにも、通常であればグルメサイトへ掲載するには費用がかかります。しかし載せたからといって必ず集客に繋がるわけではなく、全く効果が出ない場合も。せっかくコストをかけてもそれではがっかりですよね。 ところが、開店ポータルは掲載費無料。一切費用がかからないため、お店に負担がありません。住所や電話番号、アクセスといった基本事項から、HPやSNSのURL、席数、駐車場の有無など細かいものまで掲載できるので、お店の情報をしっかり発信することができます。 ②想いを伝えるインタビュー記事 通常のメディアサイトと一味違うのが、想いを伝えるインタビュー記事。アピールポイントやメニューなどをただ紹介するだけではありません。 開店ポータルで大切にしているのは“オーナー様の想い”。オープンのきっかけやオーナー様のこだわり、嬉しかったことや苦労したこと、現在に至るまでの経緯や背景にもスポットを当てた取材をおこないます。オーナー様のリアルな声を届けることで、お店のファンづくりに繋がります。 ③オリジナルクーポンの発行で来店率アップ お店をアピールした後は、つい行きたくなるきっかけづくりとしてオリジナルクーポンの発行ができます。たとえば、「開店ポータルを見た!」と言えばドリンク1杯サービス(20XX年3月31日迄有効)など、クーポン内容や有効期限は自由に設定できるのもうれしいポイントです。 お客様にとって魅力的なクーポンであれば興味を持ってもらえる確率が高まり、来店にも繋がります。地元顧客の囲い込みや新規顧客の獲得にも効果的です。 ④位置情報検索で通りすがりの方もお客さまにお店を知ってもらえる MAP画面を使えば、位置情報から周辺のお店を検索できます。そのため、リアルタイムでお店を探している方や通りすがりの方にもお店を見つけてもらいやすくなります。 取材を受けたお店であれば、エリア内で上位表示される仕様のため、見てもらえる確率も高まります。 ⑤繁盛サポートでお悩みを解決 お店のPRとあわせて、オーナー様のお悩みを解決する繁盛サポートもおこなっています。気がかりなことをなんでも気軽に相談できます。 >>開店ポータル掲載ご希望の方はこちらから問い合わせください<< 気軽に掲載!簡単6ステップ! インタビュー取材を依頼する場合は、以下のステップで簡単におこなえます。 Step①取材依頼・問い合わせ(電話・問合せフォーム) Step②日程調整(電話・メール) Step③取材(訪問・電話・テレビ電話) Step④記事作成 Step⑤内容確認(メール) Step⑥掲載 取材依頼や問い合わせは、電話や問い合わせフォームにて随時受け付けています。取材日時は営業前やアイドルタイム、定休日などお店にとって都合の良いタイミングで調整が可能。 取材当日は一時間程度のインタビューを、訪問もしくは電話やテレビ電話にて受けていただきます。取材終了後は、完成した原稿の内容を確認、問題がなければついに掲載です。 >>開店ポータル掲載ご希望の方はこちらから問い合わせください<< 掲載しないなんてもったいない! 通常のグルメサイトとは違った角度から情報を発信できる開店ポータル。オーナー様の想いやこだわり、お店のおすすめポイントなどを存分にアピールすることができます。無料ながらもしっかりとサービスが整っているため、集客効果も期待大!このサービスを利用しないなんて、もったいないですよね。 「オープンしたばかりでどう宣伝したらいいのかわからない…」、「できるだけ費用をかけずに宣伝したい」などお悩みのオーナーさまは、ぜひ開店ポータルへの掲載を検討してみてください。 >>開店ポータル掲載ご希望の方はこちらから問い合わせください<<2018/12/03
-
禁煙すべき?料理人がタバコを吸わない方が良い3つの理由受動喫煙問題が日々話題となるなかで、分煙か全面喫煙かで悩んでいる飲食店オーナーも多いですよね。ですが、飲食店においては利用客だけでなく、従業員の健康も考えるべきとまで言われる昨今。「料理人がタバコを吸う」ということに対してみなさんはどう思いますか? タバコを吸う料理人は多い?喫煙率の現状 2018年5月にJTが実施した「全国たばこ喫煙者率調査」によると、全国の喫煙者率は男性が27.8%、女性が8.7%です。この調査では、タバコを吸う料理人の喫煙率に関するデータまでは分かりません。ただ、全体的に喫煙者数が減っていることを考えると、飲食店の料理人も例外ではなく、喫煙者数は減っていると予想されます。 飲食店に勤める料理人はタバコを吸わない方が良い? 「料理人はタバコを吸ってはいけない」という決まりはもちろんありません。 それでも、料理人がタバコを吸うことに関しては、否定的な意見が見られます。ではなぜ、料理人はタバコを吸わない方が良いとされているのでしょうか。 1.料理や飲み物の香りを守る タバコの臭いは、吸っているときだけでなく吸い終わった後も残ります。タバコを吸わない人はタバコを吸う人がすぐに分かると言われるほど、臭いはなかなか消えません。喫煙者の手や服、髪の毛、そして息もタバコの臭いがします。料理や飲み物の香りを守ることを考えるなら、店内は禁煙にし、料理人も従業員もタバコは吸わない方が良いでしょう。 2.味覚・嗅覚が衰える タバコの煙は有害物質を含み、体によくないことはよく知られています。もちろん、料理人の体にもよくありません。単に体に悪いということだけでなく、舌にある味蕾細胞や嗅覚細胞がニコチンやタールの影響を受けます。味覚や嗅覚が鈍くなると、食材の香りや味わいを敏感に感じることができなくなり、濃い味付けを好むようになります。これは料理人にとっては致命的です。 3. 店の印象が悪くなる 「飲食店でタバコを吸いながら料理をしている店には行きたくない」「料理人が喫煙していると分かったら行く気が半減する」など、喫煙に対して嫌悪感を抱く人がいるようです。もちろん「味が美味しければ気にしない」という意見もあります。タバコによって、印象が悪くなるのは避けたいところ。禁煙できない場合は、人に見られないように注意するしかなさそうです。 また、東京都ではタバコを調理場で吸わないことを衛生管理マニュアルで記しています。タバコを吸いたくなったときは、喫煙場所に移動しましょう。 健康面はもちろん、店側からもメリットがある禁煙。料理人として禁煙した場合と喫煙した場合について考えてみましょう。 飲食店に勤める料理人の禁煙・喫煙 禁煙 料理人がタバコをやめたら、タバコの臭い消しに奮闘する日々から開放されます。個人経営であれば、時代の波にのって、禁煙店にできるでしょう。以前より嗅覚や味覚が敏感になり、味や香りを楽しめるようになります。来店客に見られないようにこっそりタバコを吸う必要もありません。 喫煙 料理人だからという理由でタバコ禁止というわけではありません。喫煙できる飲食店として喫煙者に貴重な喫煙場所を提供するという考えもあります。ただし、タバコを吸わない人も来店します。手を洗う、歯磨きをするなど、タバコの臭いには気遣う必要があるでしょう。 喫煙できる場所は減っている 東京都では受動喫煙防止条例が2018年6月に制定されました。この条例によって従業員がいる飲食店は屋内禁煙となり、禁煙または喫煙専用室、指定タバコ専用喫煙室の設置が義務付けられています。ただし、従業員がいない場合は、屋内禁煙か喫煙かを選べます。 なお、喫煙専用室、指定タバコ専用喫煙室の設置については、費用の一部を支援する「受動喫煙防止対策助成金」があります。飲食店の場合、所定の条件を満たせば、費用の3分の2(上限100万円まで)助成金の申請が可能です。 好きな場所で自由に喫煙できた時代は終わり、喫煙場所も減っているのが現状です。タバコを吸える場所を見つけるのも一苦労。タバコを吸ってストレスを解消しようにも、簡単には吸えません。逆にタバコがストレスの原因になっている人もいるかもしれません。 【関連記事】喫煙 禁煙 分煙への対応「受動喫煙防止対策」で飲食店は何をすべき? 「喫煙所を置きたいけど費用が気になる…」 >>開店ポータルBizに無料相談しよう<< 料理人とタバコの問題、やめられるなら禁煙を 料理人とタバコは「臭い」「味覚」「印象」の問題から相性が良いとは言えません。いまは禁煙を決意した人にとって、とても優しい世の中です。禁煙外来では、医師が全力でニコチン依存症と向き合い、治療を行います。一定の条件を満たせば、健康保険で禁煙治療が受けられることも。 料理人の命ともいえる味覚。タバコを吸わないことで味覚や嗅覚が研ぎ澄まされ、新しいメニューが開発できる可能性もあります。 この記事を読んでタバコをやめたくなったら、禁煙への一歩を踏み出してみましょう。 【記事】受動喫煙対策として飲食店がとるべき対応とは? 開店ポータルBizでは、分煙機器に関するご相談、インフラ周りのコスト削減、集客のご相談を無料で承っています。お気軽に下記フォームからお問い合わせください。2018/11/24
-
働き方改革で飲食店の人材不足は解消される?2019年4月より働き方改革関連法案が施行されます。新卒採用でも人材の確保に苦しみ、高離職率が問題となる飲食業界ですが、働き方改革関連法案によって、新卒採用の高離職率や人材不足の問題が解消されるのか気になるところです。 働き方改革関連法案の施行に向けて、飲食店経営者がすべき対応について考えてみました。 深刻な人手不足に悩む飲食店。新卒の離職率は? (農林水産省:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/kikaku/hatarakikata_shokusan/) 農林水産省の2018年度の資料によれば、飲食業・宿泊サービス業の欠員率は他の産業と比べても2倍以上です。 ※欠員率とは、正社員やパートなどの労働者数と求人を出しても雇用できなかった人数の割合のこと。 (農林水産省:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/kikaku/hatarakikata_shokusan/) また、2014年の新卒が就職後3年以内に離職した割合は、宿泊業・飲食サービス業において50.2%です。新卒を採用しても、3年以内に離職する人は半数に上り、求人を出しても新卒採用が上手く進んでいない現状が伺えます。 なぜ3年以内に新卒の約半数がやめてしまうのか? 約半数が退職する理由の1つは、長時間労働です。飲食店における1週間あたりの正規雇用者の実労働時間は、通常期で40~60時間。繁忙期になると、労働時間は60~80時間です。 では、長時間労働になる原因をみてみましょう。主な理由は以下の3つです。 ・人手不足 ・繁盛期と閑散期の差が激しい ・来店客の対応が長引く 長時間労働によって人手が不足し、さらに、長時間労働を招くという負のスパイラルに陥っています。また、過重労働を改善したいけれど、改善によって売り上げや収益が悪化するのではないかという懸念もあります。さらに、24時間営業や年中無休などサービスの利便性を図ることで、一層、人手が足りなくなり、労働環境の悪化を招いています。 ★おすすめ記事:人手不足に陥る前に読んでおこう★ 人材不足の3つの原因と「スタッフが辞めない店が実践している取り組み」とは? 飲食店が取り組むべき「働き方改革」とは? 2019年4月より働き方改革関連法案が施行されます(中小企業は2020年4月より)。 働き方改革関連法案のなかでも飲食店に関係する主な制度は以下の3つです。 ・時間外労働の上限規制 ・年次有給休暇の確実な取得 ・正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差 一つひとつを見ていきましょう。 1.時間外労働の上限規制 時間外労働の条件は月45時間、年間360時間を原則とします。 ただし、臨時的な特別な事情がある場合は、年720時間、月単位で100時間未満、複数月平均80時間を限度に設定します。 ■飲食店経営者がとるべき対応■ 上限を超えて働かせると罰則の対象となります。従業員の残業時間を確認し超えないように調節する必要があります。 2.年次有給休暇の確実な取得 10日以上の年次有給休暇が付与される全ての労働者に対し、 毎年5日、時季を指定して有給休暇を与える必要があります。 ■飲食店経営者がとるべき対応■ 入社から6カ月以上勤務し、その期間全労働日の8割以上出勤していれば、労働者には10日間有給休暇が付与されます。しかし、現状、宿泊業・飲食サービス業の有給休暇取得率は、32.8%です。経営者は、対象となる従業員の有給休暇を把握し、取得していない人に対し、取得を指示する必要があります。 3.正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間の不合理な待遇差 正規雇用労働者と非正規雇用労働者(パートタイム労働者、有期雇用労働者、派遣労働者)の間で、 基本給や賞与などの個々の待遇ごとに不合理な待遇差が禁止されます。 ■飲食店経営者がとるべき対応■ どのような働き方であっても能力が適正に評価され、意欲的に働けるようにするための制度です。具体的には、基本給、賞与のほか、福利厚生や教育訓練なども同じように利用できるようにガイドラインが制定される予定です(2018年11月現在)。 飲食店経営者は制定されたガイドラインにもとづき、能力の違いではなく、働き方の違いで待遇差がないように配慮する必要があります。 「働き方改革」で飲食店の新卒採用後の高離職率は改善される? 働き方改革関連法案によって、労働環境が改善されれば、新卒生の離職率は低くなり、人手不足も解消すると考えられています。2017年、飲食店.COM会員を対象に実施した調査では、66.3%の飲食店が従業員の待遇改善を実施しているという結果が出ています(飲食店リサーチ運営、株式会社シンクロ・フード調べ)。 待遇改善を実施した飲食店のうち、応募の増加や定着率の向上など効果を感じた飲食店は45%。具体的には、「給料の引き上げ」「有給休暇の取得」「営業時間の短縮」「社会保険への加入」などを導入しています。 まとめ すでに店独自の働き方改革を実施している飲食店は増えています。一方、改革による売り上げや収益の悪化が心配な経営者も多いでしょう。非正規雇用労働者を正社員として起用したり、処遇の改善を行ったりした場合、条件が合えば助成金を受給できる制度(キャリアアップ助成金)もあります。助成金制度も活用しながら、2019年の施行に向けて、準備を進めましょう。 開店ポータルBizでは、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。「どのグルメ情報サイトに掲載すればいいのかわからない」といった方もご安心ください、あなたのお店にあったサービスをご提案いたします。お気軽に下記フォームよりお問い合わせください。2018/11/20
-
リピーター集客は食べログに頼り切らない方が上手くいく!?友達とのランチから仕事の会食まで、何かとお店を探す機会は多いもの。そんな中、幅広いユーザーに利用されているのが、2005年にサービスを開始した食べログです。 飲食店のオーナーの中には、食べログに情報を掲載し、集客に役立てようと考える方も多いでしょう。実際に訪れたお客様の口コミが豊富に掲載されている食べログは、新しいお店を開拓したいユーザーにとっても強い味方です。新規顧客の集客をはかりたいときには、非常に効果的ですよね。 ですが、新規のお客様を集めることにだけ目を向けていては、繁盛店にはなれません。繁盛店を目指す飲食店が何よりも大切にするべきなのは、お店のファンであるリピーター客の存在です。 では、リピーターの集客に力をいれたいときはどうすればよいのでしょうか。ここで気をつけたいのが、新規顧客を集客するときと同じ方法では上手くいかないということ。食べログに頼りきった集客を続けていると、リピーターが育たず、結果的に採算があわない…なんてことにもなりかねません。 「掲載するだけ」では、集客できない! 食べログには、集客アップに役立つ機能が充実しています。店舗が有料会員となれば、掲載写真を追加できるほか、エリアやジャンルのランキングで上位に表示させることができたり、クーポンをつけられたりと、高い集客効果を得られます。 「食べログさえあれば、集客面は心配ない」。こう考えているオーナーさんも多いかもしれません。しかし、この考えはちょっと危険です。掲載さえすれば、お客様の目にとまり、集客アップができるというものではないのです。 次の2つの問題点をおさえておきましょう。 「食べログに頼りきった集客」の問題点とは? 1.リピーターが育たない 食べログを見て来店するお客様のほとんどは、ご新規です。「口コミが良かったから」というのぞき見感覚や、「クーポンがあるから」という節約目的の方が多いことは否めません。そのようなお客様が、リピーターになる可能性は低いでしょう。 また、食べログ経由のお客様が増えると、お店の雰囲気が変わってしまうことも。新規のお客様でガヤガヤと賑わうようになれば、常連さんは通いにくくなります。売上を支える常連さんの足が遠のいたことで経営が不安定になり、さらに食べログに費用をかけて集客をする。そんな悪循環に陥ってしまうことも考えられます。 2.費用をかけなければ集客が難しい 食べログには無料プランもありますが、掲載できるのは最低限の店舗情報と数枚の写真のみ。店舗ページのカスタマイズや、写真の追加はできません。エリアやジャンルのランキングで上位に自店を表示できる機能はぜひ活用したいところですが、こちらも月額25,000円以上のプランでなければ利用できません。 つまり、ある程度の出費なしには、食べログでの集客は難しいということ。リピーターが少なく、経営が安定しないお店にとっては、高額な費用をかけて食べログに頼り切った集客をするのはリスクが高いといえます。 繁盛への道は、3つの方法でリピーターを育てること では、食べログだけに頼らず集客をするには、どのような方法を取ればよいのでしょうか。ここでは3つ、ご紹介していきます。 1.ホームページを作って他店と差別化する 「どんな雰囲気のお店だろう?」「送別会のお店選び、失敗したくないな」と、多くのお客様は初めて入るお店に対して不安を抱いています。お店の雰囲気や特徴が伝わるホームページは、来店を迷っているお客様の背中を押してくれます。オーナーの想いや食材へのこだわり、各メニューのおすすめポイントなどを紹介し、他店との差別化をはかりましょう。 ホームページ経由のお客様なら、お店の雰囲気に納得して来てくれた方ばかりなので、リピーターになる可能性も高いでしょう。SNSやブログとリンクさせれば、さらに集客効果が高まります。 制作費0円でホームページを作成できるサービス『Smart LP』 2.FacebookやInstagramでリアルを伝える いつでもどこでも、スマートフォンから気軽に見られるSNSを集客に利用しない手はありません。長文の投稿ができるFacebookでは、オーナーのこだわりや開店までのストーリーなど、食べログでは掲載しきれないお店の魅力を伝えられます。内装のこだわりポイントや、お客様にどう過ごしてほしいのか。そして、今朝届いたとれたての食材を、これからどう調理するのか。そのような、お客様をわくわくさせる読み物を投稿しましょう。 Instagramでは、店内やスタッフ、料理、ドリンクなどの写真をアップすることで、あらゆる視点からお店の姿を知ってもらえます。内装や料理のビジュアルにこだわりがある場合は、Instagramでの集客が特に効果的です。「#仙台カフェ」などのハッシュタグをつければ、そのエリアのお客様に認知されやすくなりますよ。 3.お店でしかできない体験を提供する スーパーやコンビニで買える食べ物の中にも、お店並みの味のものが増えています。それでも外食を選ぶ人がいるのは、お店の雰囲気や、外食だからこその体験が楽しめるから。そのひとつが、スタッフとのコミュニケーションです。 タイミングを見計らって、お客様に声をかけてみてください。料理をサーブするとき、お会計のときなど、チャンスはたくさんあります。「お料理の味はいかがでしたか?」「今日は寒いので、季節野菜のスープがおすすめですよ」など、さりげないお声かけが喜ばれますよ。「あそこのお店、店員さんが親切でね…」とお客様が口コミを広めることで、集客ができます。 まずはリピーターを育てて、経営の基盤を作ろう 長く営業を続けている人気店を支えているのは、おもにリピーターです。繁盛するか、閉店に追い込まれるかは、お店のファンであるリピーターをいかに増やせるかにかかっています。新規のお客様を集めることにだけ目を向けていては、繁盛店にはなれないのです。新規顧客の集客に高い効果を発揮する食べログは、リピーター集客にはやや不向きかもしれません。 リピーター集客に力を入れる際は、ホームページやSNSを立ち上げて、お店の自己紹介をすることから始めましょう。そして、訪れたお客様一人ひとりに、「また来たい」と思ってもらえるような体験を提供することが大切です。 制作費0円でホームページを作成できるサービス『Smart LP』2018/11/15
-
原価率の計算方法と業態別目安を確認しよう【営業計画】お客様からいただくお金と、飲食店の実際の利益はイコールではありません。水道やガスの使用料、スタッフの給与など、営業上さまざまな費用が発生するからです。費用の中でも特に大きいのが、食材やドリンクの仕入れにかかる原価でしょう。 利益を増やすためには、集客や売上を増やすだけでなく、原価率を下げることにも着目しなければなりません。 しかし、原価率を下げすぎると、お客様満足度の低下に繋がります。逆に原価率を上げると、質の高いメニューを提供できる一方で、経営が苦しくなります。業態やコンセプト、そして各メニューに合った原価率を設定して、営業計画を立てましょう。 原価率の計算方法とは? 原価とは、料理やドリンクを作るための費用のこと。カレーであれば、じゃがいもや人参、お肉、スパイスなどの食材費です。 そして原価率とは、売上(販売価格)に対して原価が占める割合を指し、原価÷売上×100で求められます。 原価100円のから揚げ定食を800円で販売する場合、100÷800=0.125、0.125×100で原価率は12.5%となります。 何のために原価率を計算するのか? 原価率を計算する目的は、2つのポイントで原価を抑え、利益を増やすことです。 ひとつめのポイントは、食材にかかわる経営上の問題を見つけること。利益に対して原価率が大きすぎる場合は、オーダーミスや不適切な仕入れによる食材ロスの発生が考えられます。レシピ通りに調理や盛り付けをせず、食材を使いすぎていることも原因かもしれません。 ふたつめのポイントは、各食材の原価を見直すこと。特に野菜は、季節や天候によって価格が変動しやすく、原価が高くなりがちです。他の食材の原価を見直すことで、一部の食材の価格が高騰しても、利益を確保しやすくなります。 業態別・原価率の目安を押さえよう 一般的に、飲食店の原価率は30%以内が望ましいとされています。しかし、業態を問わず一律30%に設定すると、必要以上に食材の質を下げたり、お店のコンセプトから外れてしまうことがあります。4つの業態の目安を参考に、適切な原価率を考えておきましょう。 カフェ …原価率24~35% カフェは、食事やスイーツが充実したお店なのか、ドリンク中心のお店なのかによって、原価率が変わります。 コーヒー一杯の原価は、豆、砂糖、ミルクを含めて35~50円ほど。原価率は10%程度と低いメニューです。また、ドリンクはフードのような食品廃棄がほとんどありません。そのため、ドリンクメニューの比率を増やすことで原価率が下がります。 しかし、それだけでは利益の確保が困難です。ドリンクで原価を抑えた分、食事やスイーツの価格を少し上げるなどの工夫が必要となります。 ラーメン店 …原価率30%前後 ラーメン店の原価は、麺、スープ、具材の3つで考えます。一杯に150gの麺を使うとすると、チャーシュー、ネギ、メンマ、スープを加えて原価は300円ほどです。 また、ラーメンはスープによって原価率が変わります。昔ながらの醤油スープであれば比較的原価は低いですが、鶏ガラや豚骨など特別な材料を使うスープは高くなります。 しかし、スープはお店の味を決める要。スープの質はなるべく落とさず、麺や具材の原価を調整しましょう。具材にこだわるなら麺は安く、麺にこだわるなら具材をシンプルにと、バランスをとることが大切です。 居酒屋 …原価率28~35% 居酒屋はドリンクメニューの比率が高く、原価率を下げやすい業態です。ウーロンハイやハイボールなどは一杯の原価が30~50円と低く、原価率が10%を下回るものもあります。 しかし、樽ひとつ(約20?)で10,000円前後の生ビールの原価は、中ジョッキ一杯で200円ほど。原価率は30~40%に上がります。定番メニューのお刺身に至っては、原価率は50%以上に。利益を確保するには、原価率の高い一品料理で客単価を稼ぎ、原価率の低いドリンクやおつまみで売上を稼ぐというスタイルが望ましいでしょう。 食堂・レストラン …原価率40%前後 食堂やレストランではゆっくり腰を落ち着けて食事をする方が多いため、品ぞろえのよいメニューや高い品質が求められる傾向にあります。そのため、多くのお店において原価率が40%を超えてしまいます。居酒屋の項でもお伝えした通り、原価率の高い「客単価を稼ぐメニュー」と、原価率の低い「売上を稼ぐメニュー」のメリハリをつけるとよいでしょう。 お客様を惹きつけるディナーメニューでは食材にこだわり、売上を確保するランチメニューでは原価を下げるなど、柔軟に販売戦略を練りましょう。 どの業態にも言えることですが、「原価率は30%以内がよい」という一般論に縛られてはなりません。各メニューに役割を持たせ、それに合った原価率を設定することが大切です。 大切なのは、業態やコンセプト、そして各メニューに合った原価率を設定すること 利益を増やそうとするあまり、原価率を下げすぎるのは適切ではありません。料理の質を落とすと、お客様に「前より味が落ちた」「値段の割においしくない」と思われてしまうことも。その結果リピーターが減り、売上が落ちてしまっては本末転倒ですよね。メニュー全体で、原価率を維持するものと下げるもののバランスをとりましょう。 また、人件費や光熱費などを抑える工夫をすれば、無理に原価率を下げなくてよい場合もあります。何に費用をかけ、何の費用を削るのかをしっかり考えることが、お店のブランディングと安定した経営を手に入れる要となります。2018/11/10
-
オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディアに注目して集客しようメディア環境は日々進化しています。かつて主力であった4大マスメディア「テレビ」「雑誌」「新聞」「ラジオ」に「インターネット」が加わり、メディアとして重要な役割を果たすまでになりました。ものや情報はあふれ、ターゲットとする客層に効率的にかつ効果的に情報を伝えることが難しくなっています。 そのなかで、いま注力したいのが、「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3つを組み合わせたトリプルメディアを活用した取り組み。さらに、「シェアードメディア」を加えた「PESOモデル」の有効活用も注目されつつあります。 どんなに素晴らしいサービスや商品を提供していても、そのことが伝わらなければ、集客は見込めません。「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の特徴や効果的な活用法について紹介します。 オウンドメディアとは オウンドメディアとは、発信者が自分で管理し、見込み客にサービスや情報を提供するメディアのこと。自社運営のサイトをはじめメルマガもこれに当たります。広い意味では、リアル店舗も該当します。つまり、見込み客を顧客にする一番中心的なメディアになります。 オウンドメディアの活用法 オウンドメディアを通して、見込み客や顧客と長期的につながる必要があります。商品やサービスのよさを伝えることはもちろん大切ですが、それだけでは人をつなぎとめることはできません。顧客の視点にたち、商品やサービスと関連性のある必要な情報も伝えることが大切です。ここでいう「必要な情報」は、発信者が伝えたい情報ではなく、顧客が知りたい情報であることがポイントです。 ペイドメディアとは ペイドメディアとは、発信者がお金を払って、サービスや商品を宣伝してもらう「仲介者」としての役割を持つメディアのことです。具体的には、インターネット広告、テレビやラジオのCM、チラシ、新聞などが該当します。 ペイドメディアの活用法 ペイドメディアの役割は、商品やサービスを認知させることです。不特定多数をターゲットとし、よく目に留まる場所で情報を発信し、宣伝をおこなうことがポイントになります。「キャッチコピー」やインパクトのある音や映像を駆使し、注目させることが重要です。顧客だけでなく、商品、サービスをよく知らない、あるいは興味を持っていない人にもアプローチができますが、コミュニケーションは一方通行です。ペイドメディアによって興味を抱いた見込み客をオウンドメディアへとつなぎ、オウンドメディアで理解を深めてもらうことが肝要です。 アーンドメディアとは アーンドメディアのアーンドは、信用や評判を獲得するという意味。アーンドメディアとは、拡散者(消費者やユーザー)が主体となり情報を広めるメディアのこと。具体的には、TwitterやFacebook、Instagram、LINEなどのSNS、口コミ掲示板、報道などです。 アーンドメディアの活用 広く認知させることが期待できる反面、自社でコントロールすることができないという危険があります。アーンドメディアは、評判を獲得できるメディアですが、よい評判ばかりとはかぎりません。悪い評判が広まると、炎上するという事態も起こります。こうしたトラブルを防ぐために、活用のさいは投稿ルールを共有し、トラブルが起きたとき、どのように対処するのか決めておくことが大切です。アーンドメディアの情報量は多いため、誰もが知っていることやありふれた情報は話題になりません。発信者しか知らない情報やユーザーを満足させるような情報など価値のあるものが求められます。また、アーンドメディアは、オウンドメディアで作成した記事の拡散や商品やサービスのファンとの交流に適しています。 トリプルメディアの活用 「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」はそれぞれ独立していますが、発信者、仲介者、拡散者という相互関係で成り立っています。ですからペイドメディアを活用しオウンドメディアについて広く認知させることも可能です。 さらに、アーンドメディアでオウンドメディアの記事を拡散し、共感を与えます。最終的にオウンドメディアにてサービスや商品、情報を提供します。このような流れで連携させることで相乗効果が期待できます。 トリプルメディアの活用事例 では、企業は具体的にとのように活用しているのか、マクドナルドを例に見てみましょう。 ①オウンドメディア 知らない人を探すほうが難しい、知名度の高いマクドナルドですが、それでも「体に悪そう。」「子供にはあまり食べてほしくない。」というイメージがないわけではありません。オウンドメディアである公式サイトでは、食材について、誰が作り、どのようにして作られているのか、丁寧に説明しています。また、アレルギーや栄養面についての情報なども提供しています。 ②ペイドメディア マクドナルドでは、CMやインターネット広告を使って限定商品や新商品の紹介をおこなっています。マクドナルドのファンだけでなくこれまで興味がなかった人にも「行ってみよう!」と思わせるきっかけを与えるものになっています。 ③アーンドメディア 「マクドナルド総選挙」や「マックVSマクド」など遊び心あふれる参加型キャンペーンをTwitterなどで実施しています。加えて、CMと連動したキャンペーンやクーポンなどお得な情報も随時配信しています。これらの情報は拡散され、日々、口コミが投稿されるなどで話題となっています。 トリプルメディアで見込み客を顧客に トリプルメディアにはそれぞれに魅力があります。これらを単体ではなく、連携させて活用することで相乗効果が期待できます。 なかでもアーンドメディアが持つ、影響力は計り知れません。そうした背景から、アーンドメディアを「プレスリリース」などを通してメディアに取り上げてもらう企業のPR活動として位置づけるようになりました。また、消費者が中心のSNSについては「シェアードメディア」とし、トリプルメディアを進化させた「PESOモデル」が支持されるようになりました。 デジタルマーケティングにおいて見込み客を顧客にするためには、それぞれを独立させて考えるのではなく、メディアを組み合わせて活用することが求められているのです。 開店ポータルBizでは、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!2018/11/02
-
フリーペーパーでの求人募集は効果あり!? フリーペーパーで求人すべき地域とは?新聞折込、Webサイト、フリーペーパーなど求人を掲載する媒体が増えています。その一方で、飲食業界で働く人材は減少傾向にあります。「なかなか応募がこない…」という悩みは尽きません。どれを選ぶと効率がよいのか、求人の方法に迷う飲食店経営者も多いようです。Webサイトを利用した求人募集が主流となりつつある今、フリーペーパーでの求人募集は効果があるのでしょうか。また、フリーペーパー求人が向いている地域はあるのか調べてみました。 飲食店はフリーペーパーで求人すべき? フリーペーパーは、駅やコンビニ、スーパーなど人が集まる場所に設置されます。ですから、その地域で仕事を希望している人に情報が届きやすいという特徴があります。さらに、10代からシニアまで幅広い層へ向けたアプローチができるのもこの媒体ならでは。特に、10代から30代は、新聞折込広告と比べるとフリーペーパーを利用する人が多い世代です。また、フリーペーパーは、検索から希望職種を選ぶ求人サイトとは異なり、さまざまな仕事が掲載されているため、どんな仕事をしたいか決まっていない人へのアプローチが可能です。求めている人材の年齢層が該当する場合や、営業が深夜に及ぶなどで店舗周辺に住んでいる人を雇用したい場合、フリーペーパーは有効な手段と言えるでしょう。 フリーペーパーで求人すべき地域とは? 「仕事探しはWebサイトやアプリから。フリーペーパーはもう使われていない」というイメージを抱いている人もいるかもしれません。実際、求職者はどのような方法で求人情報を探しているのでしょうか。求職者が仕事を探す手段やフリーベーパーの特徴から、フリーペーパーで求人すべき地域を考えてみました。 ①主婦層が多く住む団地周辺 株式会社アイデム HP 平成28年度版パートタイマー白書 第二章 2-2: https://apj.aidem.co.jp/cgi/index.cgi?c=data_examine_pdf&pk=236 平成28年度版パートタイマー白書では、個人が仕事を探すさいに利用する情報媒体や方法についてアンケートを実施しています。上の表によれば、インターネットの求人サイトが59.2%で最も多く、ついでフリーペーパーが40.8%となっています。求人サイトと並行して、フリーペーパーでも仕事探しをしていることが伺えます。特に主婦層は、求人サイトとフリーペーパーの利用割合があまり変わりません。このことから、フリーペーパーを利用する主婦層が多く住む団地周辺地域は、フリーペーパーを使った求人募集が効果的だと言えます。 ②九州・沖縄地方 ジョブズリサーチセンター「求職者の動向・意識調査2017基本報告書」では、求職者が利用した求人情報源を地域別にみることができます。このグラフから、フリーペーパーの利用は、九州・沖縄が29.1%と最も多く、関東は21.5%と最も少なくなっています。また、応募、内定につながった地域も九州・沖縄が最も多い結果となっています。もちろん、このデータだけで断定することはできません。それでも選択肢の一つとして、九州、沖縄地方はフリーペーパーでの求人を検討してみる価値があると考えられます。 ③フリーペーパー求人がリーズナブルな地域 フリーペーパーの求人掲載料金は全国一律ではありません。たとえばタウンワークの場合、関東は1週間19,000円、関西・東海は1週間18,000円、北海道・東北・甲信越・北陸・中国・四国・九州は1週間10,000円です(2018年10月現在)。このように、求人広告の掲載料は、フリーペーパーによって差があります。求人サイトや新聞折込などの掲載料と比較して、フリーペーパーが安い地域は、フリーペーパーでの求人を検討してみるとよいでしょう。 フリーペーパー求人が向いていない地域はある? フリーペーパーならではの魅力があるものの、求人サイトの利用増加に伴い、以前のような効果は期待できなくなっています。このような背景から、フリーペーパーの発行社数は減少しています。幅広い地域で展開しているフリーペーパー「ワーキンフリー」は、東北・北陸地方と広島、大阪、和歌山のみで、関東地方にはありません。全国幅広く展開している「タウンワーク」でもフリーペーパーをすべての県と地域に設置しているわけではありません。そもそも、フリーペーパーがない地域では、求人を出すことはできません。フリーペーパーでの求人は、向いていない(できない)といえるでしょう。もちろん、フリーペーパーを発行しているのは、全国展開している求人広告会社だけではありません。各都道府県にはその地域に特化した情報を扱う求人広告会社があり、フリーペーパーを発行しています。これらのフリーペーパーは、地域密着型の求人量が多いことから、地元の人に利用されています。たとえば、北海道には「エスタニュース」や「経済の伝書鳩」など民間主体のフリーペーパーがいくつかあります。その地域にフリーペーパー求人を発行している会社がどのくらいあり、どのくらいの求人数があるのか検討する必要があるでしょう。 求人募集は「フリーペーパー」も視野に入れて検討すべき フリーペーパー発行社数は減り、求人サイトが主流になりつつあります。だからといって、フリーペーパーでの求人募集の効果がないわけではありません。人材不足が深刻な問題となっている飲食業界、その現状を肌で感じている飲食店オーナーも多いでしょう。求人媒体のなかでは、比較的安価に掲載できるフリーペーパー。掲載を決めたら、できるかぎり魅力的な求人記事を作成して、求職者の目に留まるよう工夫をすることが大切です。2018/10/30
-
お客様満足度向上「料理提供時に気をつけるポイント」をまとめてみたサービス業である飲食店において、料理の味と同じくらい重要とされる接客の質。せっかく自慢の料理をおいしいと喜んでもらえても、サービスが悪ければお客さまはマイナスの印象を抱いてしまうでしょう。ほんの些細なことであっても、気配りがあるかないかでお客さま満足度は大きく変わります。席へ案内する時や注文を受ける時、会計をする時などお客さまと接するタイミングがさまざま。 本記事では「料理提供時に気を付ける注意点」をご説明します。 1.「お待たせいたしました」の一言を添える お客さまはみんながみんな、いつ料理が来るかを気にしながらスタッフを待ち構えているわけではありません。それぞれ思い思いに過ごしているため、料理を運んできたことに気付かない場合もあります。そのため、必ず「お待たせいたしました」と声をかけてから配膳しましょう。スタッフがそばにいることに気づかずにお客さまが立ち上がったり、身体を動かす可能性も十分に考えられます。もしもぶつかってしまったら衣類の汚れや火傷の原因となってしまいますよね。トラブル防止のためにも、この一言は欠かせません。 また、この一言は料理の提供までにお待たせしてしまったことに対するお詫びでもあります。無言で提供するのはサービス的にも失礼となるので、お客さまが気付いているかどうかは関係なく、接客の基本として欠かさずに伝えましょう。 2.注意喚起の一言を添える 飲食店によっては、例えばステーキやハンバーグ、グラタンなど容器が熱々の状態で料理を提供することもあるでしょう。その際には先述の「お待たせいたしました」に加えて「容器が熱くなっているのでお気を付けください」などと一言添えましょう。お客さまが知らずに触れて、火傷など怪我を負わせてしまわないよう未然に防ぐ必要があります。お客さまに安全に食事を楽しんでもらうためにも、例のようなケースだけに関わらず注意喚起の一言はとても大切です。 また、最近では味を好きに調節できるよう調味料一式を各テーブルに設置している店舗も珍しくありません。その場合には、「そちらのタレをお好みでかけてからお召し上がりください」などと伝えてあげることを忘れずに。店舗のオリジナルやおすすめの食べ方があれば、一言付け加えてあげることでお客さまは料理をより楽しめます。初めて行く店舗や初めて食べる料理でも、安心して食事できる環境づくりをしていきましょう。 3.無理のない配膳で、未然にミスを防ぐ 提供時に気を付けたいのが、料理やドリンクの「こぼし」です。ベテランのスタッフでもやりがちなミスであり、時にはお客さまに怪我を負わせたり賠償責任が発生したりと大きなトラブルに発展する可能性があります。そういった事態を避けるためにも、提供の際は細心の注意が必要です。効率を良くしようと無理して運ぶのは禁物。周囲に注意して、声をかけながら配膳していきましょう。 万が一こぼしてしまった時には謝罪してすぐに清潔なふきんを用意すること。起きてしまったミスに対してどのような対応ができるかで、店舗の印象をプラスに変えることも可能です。 4.キッチンとホールの連携で「同時同卓」を心がける おひとりさまの場合であればタイミングを心配する必要はあまりありませんが、気をつけたいのはグループでのお客さま。料理によって調理時間が異なるため、提供時間に差が出てしまうことももちろんあるでしょう。しかしその差があまりにも大きく、一人分だけ先に来て他の料理が来ない、または一人分だけなかなか来ないといったことがあると、お客さま満足度の低下に繋がる恐れがあります。そのため、同じテーブルのお客さま分はできるだけタイミングをあわせて提供してあげると良いです。 ただし、タイミングを意識しすぎて、熱いはずの料理が提供時に冷めていたり、冷たい料理がぬるくなっていては意味がありません。なるべく出来立ての状態を同時提供できるよう、キッチンとホールが工夫して上手く連携していくことが重要です。 5.キッズサイズの食器を用意する ファミリー客や大人から子どもまでの幅広い層をターゲットとしたお店の場合、小さな子どもにとっては大人と同じ食器やお箸だと食べにくいかもしれません。そのため、子ども連れのお客さまの場合にはキッズサイズのフォークやスプーン、お皿などを忘れずに出してあげましょう。特に要望がなかったとしても「良かったらお使いください」と一言添えて料理とあわせて出しておけば、配慮が行き届いているとお客さまにも喜んでもらえるはずです。 キッズサイズの食器がなければ、準備できる範囲で小さいサイズのものを出してみてください。日頃から子どもが多く来店する店舗であれば導入を検討するのもおすすめです。 6.ドリンクやデザートは提供のタイミングが大切 デザートやドリンクの注文が入った場合、食後に持ってきてほしいと頼まれることも多いはず。それらを提供するタイミングは、お客さまから頼まれる前にお店側から気づけると良いでしょう。客席に目を配り、タイミングを見て準備を整えておきます。 ただし、食事が終わったからといってお店のタイミングで勝手に出してしまうのはいけません。食後すぐに欲しい方もいれば少しゆっくりしたい方など、食べるタイミングは人によりさまざま。出しても問題ないか一言声をかけて確認し、それぞれのペースにあわせて提供するよう心がけましょう。こ さいごに 本記事でとりあげた6つのポイントは基本的なのものばかり。しかしこの基本がとても大切です。しっかりとできていればトラブルを防いでお店を守るだけでなく、お客さま満足度の向上にも繋がります。最初は意識的におこない、自然とできるように癖づけていきましょう。一つひとつは些細なことかもしれませんが、少しでもお客さまが快適に食事を楽しめるよう、スタッフ全員で徹底することが大切です。2018/10/29
-
ブランディング写真と広告効果の高い写真の違いとは?飲食店の集客ツールとして活用されているInstagram。特に「インスタ映え」する写真はメディアなどで取り上げられ特集が組まれるほどです。見知らぬ人が撮影した写真が、来店のきっかけになることも珍しくありません。一方、写真には、店舗の雰囲気を連想させるブランディング効果があります。広告効果の高い写真をうまく活用するために、ブランディング写真と広告効果の高い写真の違いについて考えてみましょう。 ブランディングとは? ブランディングとは「〇〇といえばコレ!」というようなイメージを広く認識させることです。ブランディングは、シンボルマークやキャッチフレーズ、商標などさまざまなツールを使っておこないます。 もちろん、写真もブランディングにおけるツールの1つです。ブランディング写真とは、店のブランドイメージを認識させることができる写真のことです。では、具体的にどのような写真がブランディング写真なのかみてみましょう。 例えば、上記のカレーの写真。この写真をみてもどの店のカレーなのか認識することはできません。同じカレーの写真でも下記の写真はどうでしょうか。 Soup Stock Tokyo:https://www.facebook.com/ こちらは、カレーのほか、店のロゴが写真に入っていることでSoup Stock Tokyoのカレーであることが分かります。これが、店を連想させるブランディング写真です。 効果の高い写真とは? 一方、効果の高い写真とは、Webコンテンツなどに誘導し、集客につながる写真のことです。 写真には、一瞬で興味をひき、自然な流れで文章を読ませる効果があります。ですから、写真と文章が合っているかどうかは非常に重要です。一般的な消費行動のプロセスとして、消費者はまず店を認知し、店に興味と関心をもち、その情報を検索し、店を訪れ、その感想をSNSで共有するといわれています。 効果の高い写真は、「検索」した結果、店を訪れるかどうか決めるための重要な役割を果たします。「食べてみたい。」「行ってみたい。」と思わせることが店を訪れるきっかけになります。そのためにはまず、写真と文章を通して疑似体験させることが必要です。店を訪れ、美味しい料理を食べる姿が想像できれば「行ってみたい」から「予約する」という行動につながります。 ブランディング写真と効果の高い写真の違いとは? ブランディング写真は店のブランドをイメージさせる写真のこと。一方、効果の高い写真は、集客につながる写真を意味します。 SNSなどを利用して、店舗から情報を発信するさいに使う写真は、ブランディングを意識したものを前提に、効果の高い写真である必要があります。インパクトのある写真であっても、店のイメージとかけ離れた写真を使用すると、店のイメージが損なわれます。ですから、効果的な写真でありながら、ブランドイメージとマッチしている必要があるのです。 効果的なブランディング写真とは? 効果的な写真でありながら、ブランドイメージとマッチした写真とは、どのような写真でしょうか。写真を選定するさいに注意することはあるのでしょうか。 店舗用のInstagramやFacebookには、料理の写真だけでなく、定期的に店内の写真や店の名前が分かるもの、ロゴなどが入った写真を掲載しましょう。店のイメージが赤であれば、写真の背景や色味を赤に統一するのも1つの方法です。また、SNSに使用する写真に統一感をもたせるために、写真担当者を一人に決める方法も有効です。一人に決めるのが難しい場合は、写真のコンセプトをまとめたものを資料として共有し、統一するのがいいでしょう。 場所や被写体など、撮影のポイントは? 実際に写真を撮影するさい、どのように撮影するとよいのでしょうか。また、どのような写真であれば、効果的なブランディング写真が撮影できるのでしょうか。飲食店の写真撮影のポイントは、「雰囲気」「料理」「スタッフ」の3つです。 ・雰囲気を伝える写真 写真をみただけで、店に入ったような気持ちになり、店にいることが想像できることが大切。店舗の外観、看板、入り口のほか、お店の雰囲気を感じられる小物なども撮影しましょう。 ・美味しそうな料理写真 美味しそうな料理写真は店を選ぶ重要なポイントになります。 美味しそうな料理の写真とは、冷たい料理は冷たく、温かい料理は温かく感じられる写真のこと。たとえば、鉄板の上にのせられたステーキの場合、肉を焼く時の音が写真から聞こえてきそうな、みずみずしさのある写真です。 料理写真の撮影のコツは、晴れている日に、窓際で自然光を取り入れておこなうこと。写真加工アプリを使うと、より美味しそうな写真に加工できます。ただし、店舗写真に統一感を出すためにも、写真加工アプリは1つに決めましょう。 ・満足度を高めるスタッフ写真 店を訪れる前に、スタッフの顔が見えると安心できます。また、親近感も湧き、店への満足度も高まります。 来店のきっかけは、一枚の写真から 一枚の写真は来店のきっかけになります。そして来店客が満足できれば、リピーターになったり、SNSを通して情報を発信、拡散してくれることも。写真には店のイメージを定着させ、集客につながる力があります。効果はありそうでも、あまりにも店のイメージとかけ離れた写真を掲載すると、お客様を取りこぼすだけでなく、がっかりさせてしまうことにもつながります。 写真を掲載するさいは、店のイメージとズレがないか、店の雰囲気が伝わる写真か確認した上で、広告効果を追求しましょう。2018/10/26